キネマの天地の映画の館——テアトル蒲田
「映画館が…無い!?」
やんごとなき事情で帰省中、時間を潰さなければならず
ちょうどいい、スター・ウォーズ ep3を観ようと
新聞で上映情報をチェック。
呆然。
実家のある市内の映画館は消滅していた。
覚えている限りでは6館はあったはず。
15年前の話だ。
隣りの市にできたシネコンまで観にいく羽目に。
イオンシネマができて無映画館市から脱却できたのは
それから数年後。
映画館がなくなるということをはっきり認識したのはその時。
この数年、
東京も閉館のニュースは続いているけれど
それでもさすがに劇場が1つもない事態には陥っていない。
2016年の暮れ。
テアトル蒲田で何度目かの『シン・ゴジラ』を観た。
都内にまだこんな映画館が残っていたのか…!
ありがとうシン・ゴジラ!!と大興奮したのがついこの間のことのよう。
これがきっかけで、まだ間に合うかも!と残っている劇場探訪が始まった。
そのテアトル蒲田が2019年9月5日に閉館してしまった。
同じ建物の隣りだった蒲田宝塚は8月29日閉館。
また行くつもりだった。都内だからいつでも行けると思っていた。
もう一度行きたかった。
地方だと県内に1館しかなかったり、1館も無くて隣りの県まで観に行く人もいると
仙台の映画館でお話した記者の方から聞いたのを思い出した。
タイルが美しい受付カウンターだったな…。
ドアハンドルとラインの配色が合わせてあったのかなあ。
ドアにあるのはおそらくのぞき窓。
こんな扉まだどこかにあるのかな。
近所の亀屋百貨店の広告入りカーテン。
他にお客さんもいらしたし、次の上映もあったので
館内の写真はこれしか撮ってなくて。
また行くつもりだったから…。
一度だけの鑑賞になってしまったけれどありがとうテアトル蒲田。
写真も撮らせていただいてありがとうございました。