床とシネマの日々

昭和の床と映画館をいったりきたり

そこはテーマパークだった 東窯工業1

怒涛の2021年。

気がつけば1年の半分近くまできてしまった。

UFOアブダクションに遭い記憶が消えているということにしたい。

 

しばらく前、数年越しの夢のひとつが叶った。

 

今年こそ!と思っていたところにコロナ禍に見舞われ、

そうこうしているうちに閉業されてしまうらしいという話をみかけ。

いや、ひとめだけでも…もうあんな場所日本中探しても……

 

夢見ていた場所、それは常滑にある東窯工業さんでした。

 

いったいどうやってアポイントを取れば…と考えた末、手紙を出すことに。

仕事場にいきなり電話はご迷惑だろうし、

見知らぬ人間からの封書は怖いかも。

もしもお返事いただけるならばご都合よい手段で…という気持ちで

一応アドレスと電話番号を添えて、往復葉書に賭けてみた。

すでに閉業されていて、そもそも届かない可能性も頭をよぎったけれど

届かなければそれまでよ…!

 

かくして返事がきて、何度かやり取りの上快諾いただき、

ついに訪問叶った。

東窯工業さんには本当に本当に感謝の念に堪えません。

 

中に足を踏み入れると、そこは予想だにしない広い広い敷地を有し、

リアルジブリの世界では…!という素晴らしい建物や窯やタイルや床が息づいていた。

 

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入り口の塀からしてときめきを禁じ得ない。

 

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映画『20世紀少年 最終章』のロケ地にもなったそう。

20世紀少年』は江南の商店街でもロケされていた話を

以前床探しに行った際聞いたことが。

愛知は結構ロケ参加している作品みたい。観なければ。

 

なんと素敵な木造事務所だろう。

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ついにマイスイート床とご対面。万感の思いを乗せて汽笛がなる。

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曼荼羅である。

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壁も凄い。スクラッチタイルや泰山タイル風のものなどなど

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こちらは事務所でもあり、ショールームでもあったということですよね。

靴を変えたり、ぐるぐるぐるぐる何枚も撮ったりする間

穏やかに応対してくださりながら待ってくださって

東窯工業さんには足を向けて寝られません。

 

東窯工業さんは、何らかの形で建物などが残る可能性を探ってらっしゃいます。

広大なので、全部は無理かもしれないけれど

残って欲しいと私も切に願います。