床とシネマの日々

昭和の床と映画館をいったりきたり

そこはテーマパークだった 東窯工業2

事務所だけで結構な時間をとったにも関わらず

なんと敷地をぐるっと案内していただけることに。

なんという僥倖か。

 

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事務所から奥へ

 

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「昭和ガラスお好きでしょう」と東窯工業の方に。バレバレである

便器は、たしか東岡崎駅の岡ビル3Fのものが同じではないかと…。

この形はもうそんなに残ってなくて希少な便器だという話を聞いたことが。

 

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窯まで見せていただいてしまった。窯見たの初めてだったかも…!

常滑は大昔、鉄道用土管を作っていたとか。東窯さんも作られていたとおっしゃっていたかと…。

創業180年近くだったはず。

メモを取れば良かったと今も慚愧の念に堪えない。

 

帝国ホテルのスクラッチタイルを常滑で製造していたという話から

『黄色い煉瓦』というドラマの話なども。

(たしかこのドラマにもロケ地として登場されたとおっしゃっていたかな…)

東窯さんもその頃タイルを手がけるようになられたと。

 

ドラマはまさに建築家フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルのために

黄色い煉瓦を作れる人を求め、常滑の職人が…という内容で

なんと!帝国ホテルの煉瓦を常滑の職人さんが…!と大興奮しながら私も見た。

その後テラコッタなども手がけ、最終的に砥石の製造に特化したことが功を奏し

今まで続けてこられた、というようなお話を…。

 

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建物の内部がいちいち格好いい。

右:この場所は以前は職人さん達が椅子やテーブルなど置いて

お昼を食べたりしていたとおっしゃっていたかと…。

 

 

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弁柄の色は染み付いて落ちないんですよ、触らないように気をつけて〜と

ずっとお気遣いいただき。

弁柄はテラコッタの時のものだろうか。

なんというかほんのりうす紅色に発光しているようで、

なんともいえない空間に魅了されてしまった。

私に写真の腕があれば(涙

 

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中央:別の棟から繋がってるとおっしゃってたかな…。

右:この機械も説明していただいたと思うのだけど…。

 

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左:もう一つの窯。こちらは最後まで現役だったとおっしゃっていたかな…。

右:プレス機だったはず。工程を説明していただいたのに全く覚えていない…。

 

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左:これも使い方の説明をしていただいたのだけれどうろ覚え…

右:タイムカードもかわいい

 

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敷地内に美しい藤まで

 

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ともかく、敷地内そのままジブリパークになればいいのに…!という

懐かしさとワンダーに満ち溢れた場所だった。

なんとお土産に砥石までいただいてしまった…!

大事にします。

 

どこかに譲り受けられたり、保存されたり

広大なので全部は難しいかもしれないけれど、残ることを願っています。

東窯工業さんも探しておられたようです。

 

うろ覚えすぎるので、どなたかきちんと取材されて

記録も残るといいな…。